設備管理業界には4点セットと呼ばれる資格があります。①危険物乙種4類②2級ボイラー技士③第2種電気工事士④第3種冷凍機械責任者、以上4つです。
これら4点を取得していると、ビルメンテナンス等で使用する機械の基礎知識を身に着けることができ、転職の際非常に有利になる可能性があります。また僕のような30~40代の場合、20代と比べてやはり転職は非常に厳しいですが、これらの資格を取得していると設備管理業界の業務が未経験でも、面接でアピールすることが出来た気がします。
2級ボイラー技士を取得した場合、病院、ホテル、ビルなど様々な場所でボイラーの使用、点検、安全管理を行うことが出来ます。ただし近年では資格を必要としないボイラーが増えており、またボイラーの内部構造も複雑化しており、故障した場合、メーカー対応でしか修理出来ない場合がほとんどです。そのため2級ボイラー技士の資格は、知識を有していることの証明でしかないというのが実情ですが、それでもやはり取得している価値は十分あると言えるでしょう。
2級ボイラー技士の免状を取得する工程は、他の試験と比べてちょっと独特であり、①筆記試験合格②ボイラーの取り扱いをしたことが無い未経験者の場合3日間のボイラー実技講習に参加、こうなります。筆記試験だけではないんですよね・・・。
昔は②の実技講習を受講してから①の筆記試験という流れが決まっていましたが、現在ではどちらから行っても大丈夫です。ちなみに僕は筆記試験に合格してから実技講習を受講しました。
筆記試験で使用した問題集は二冊です。危険物の試験を受験した場合、問題集は一冊で良かったのですが、ボイラー技士の場合、過去問が必要と考え、左の問題集で勉強→右の過去問を解く。この流れを5周しました。

多少不安もあったのですが、なんとか一発で合格出来ました。
さて、筆記試験も合格したので、次は実技講習です。会場は日本ボイラ協会の関連施設で行われます。期間は平日の3日間。協会の指定するテキストを購入し、実際のボイラを見学します。テキストは講義内容が分かりやすく記載されており、免許証取得後も改めて勉強できるようになっています。講習はみなさん真剣に受けており、寝ている人などほとんどいません。筆記試験に合格していたので気持ちが安心しきっていたのですが、皆さんの熱意に影響され、僕も真剣に講習を受けることが出来ました。
その後、筆記試験の合格証と実技講習の受講票を協会に送付し、免許証が送付されてきました。なかなか大変な道のりでしたが、達成感がありましたね。

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