2級ボイラー技士受験に至る経緯

危険物乙4合格したー!!!!

さて、次は何を受験しようか・・・・。
ん?ビルメン4点セット?2級ボイラー技士???
ビルメンテナンス等の設備管理業界には4点セットと呼ばれる資格があります。①危険物乙種4類②2級ボイラー技士③第2種電気工事士④第3種冷凍機械責任者、以上4つです。
これら4点を取得していると、ビルメンテナンス等で使用する機械の基礎知識を身に着けることができ、転職の際、面接でアピールできます。
僕のような30~40代の中年で未経験の業種に転職を行う場合、20代の求職者と比べて求職数も限られ、書類審査で断れることもしばしばです。
しかし、これらの資格を取得していると、設備管理業界の場合、未経験でも面接官にアピールと好印象を与えることができるので、この業界に転職を考えている方は積極的にチャレンジしてみてください。
ボイラー技士を取得するメリット
2級ボイラー技士を取得した場合、病院、ホテル、ビルなど様々な場所でボイラーの使用、点検、安全管理を行うことが出来ます。
ただし近年ではボイラー資格を必要としない小規模の熱源設備が増えており、またボイラーの内部構造も複雑化しているため、故障した場合、メーカー対応でしか修理出来ない場合がほとんどです。
そのため2級ボイラー技士の資格は、知識を有していることの証明でしかないというのが実情ですが、それでもやはり取得している価値は十分あると言えるでしょう。
ボイラー技士の種類
ボイラー技士には「2級」「1級」「特級」の3つがあり、それぞれの級によって作業主任者になれる伝熱面積が異なります。
・2級・・・伝熱面積25m2未満※
・1級・・・伝熱面積500m2未満※
・特級・・・伝熱面積の制限なし
※貫流ボイラー除く
試験
【試験日程】各センターごとに不定期
【受験者数】約20000人
【合格率】50%~60%
受験料と申し込み先
【試験手数料】8,800円 ※2025年9月現在
【申し込み先】公益財団法人 安全衛生技術試験協会https://www.exam.or.jp/introduction/h_shokai122/
筆記試験
筆記試験内容は以下のとおりとなります。
ボイラーの構造に関する知識 10問
ボイラーの取り扱いに関する知識 10問
燃料及び燃焼に関する知識 10問
関係法令 10問
各科目4問以上、全体で24問以上合格する必要があります。危険物乙4同様、まんべんなく勉強する必要があります。
筆記試験で使用した問題集は二冊です。
勉強方法
理解のために使用したのは、危険物取扱者試験でも使用した公論出版の問題集です。
公論出版の問題集は一冊で参考書と問題集を兼ねているので、知識を取得できて、演習ができるので効率が良いんですね。
ただ実際に勉強してみたら、どうも頭に入って来ないため、他になにか良い参考書はないかと書店で探してみました。
そして過去問を見つけたので、本番演習のために実際に解いてみました。しかし、合格点に達することできなかったので、問題集で知識習得→過去問で演習。この流れを実施し、最終的に5周しました。
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試験会場は広島県福山市の中国四国安全衛生技術センター。当時香川県に住んでいたのですが、電車で早朝から移動し、揺られること数時間・・・。往復の電車賃もかなりかかっているため、絶対に合格したいです。
試験開始。実際の問題はほとんど見たことない問題ばかりです。なんというか、基礎知識をひねったような、本当に理解しているか試しているような印象を受けました。
正直落ちたと思ったのですが、合格者一覧に自分の受験番号を見つけたときは、本当に安心しました。不安の方が大きかったのですが、合格は合格です。とりあえず頑張った自分を褒めてあげました。
実技講習
さて、筆記試験も合格したので、次は実技講習です。
講習は各県の日本ボイラ協会関連施設で行われます。その時僕は転職で香川県を離れ、愛知県に引っ越していましたので、愛知県名古屋市にある施設で受講しました。期間は平日の3日間。協会の指定するテキストを購入し、9時から17時まで講師の方たちが交代で講義を行います。
講習を受けるのは約50人。試験の性質上、ほとんどが男性で、年齢は20~50代ぐらいで、わずかですが、女性もいます。
講義は実際にボイラーを取り扱うことを想定して、筆記試験よりさらに細かくボイラーについて学びます。既に筆記試験に合格していたということもありますが、講師の方の教え方が非常に分かりやすく頭にすんなり入ってきます。また他の受講生も真剣に受けており、寝ている人はほとんどいません。その熱意に影響され、筆記試験に合格して安心しきっていた僕も自然と真剣に受講していました。
この講義ですが、僕は筆記試験合格後に受講しましたが、2級ボイラー技士受験生は、筆記試験合格前か合格後に受講するか選ぶことができます。
これは個人の好みになりますが、筆記試験前に受講した方がいいかもしれません。講習3日目には実物のボイラーを見学、説明を受けることができ、また講習ではパソコンでモニター上のボイラーの操作を行えます。この時、操作を誤ればモニター上のボイラーを爆発させてしまうのですが、実物を見て操作方法を学ぶのと、問題集や過去問で図面を見るだけでは、イメージのつかみ方が全く違うのです。
僕を含めて、ほとんどの受験生は、ホテルや商業施設、病院で使用する大型のボイラーを見たことがありません。なので、勉強の理解を深めるためにも、講習を先に受けた方がいいのかもしれないと思いました。
その後、筆記試験の合格証と実技講習の受講票を協会に送付し、免許証が送付されてきました。なかなか大変な道のりでしたが、達成感がありましたね。

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